イギリスの老舗ブランド「バブアー」。
風や雨から身を守るために、生地にオイルを塗り込んだ「オイルドジャケット」が有名なブランドです。
昔から男らしくてカッコ良いなと思いながらも
「いやー、だって触ったらベトベトなんでしょ?」
と敬遠してきました。
また、独特のワックスの匂いが苦手な人もいると聞いたこともあり、自分に合わなかったどうしようという不安もありました。
そんなバブアーですが、何事もチャレンジだ!と1年程前に購入し着てみました。
今ではすっかりそのカッコ良さに惚れ込んでしまい、私の中では春、秋、冬と夏以外は手放せないマストアイテムになっています。
今回は私が所有するバブアー ビデイルSLについてご紹介します。
機能的なオイルドクロス生地
バブアーの特徴は何と言っても生地にオイルドクロスを使っていることにあります。
コットンに専用のワックスを浸透させることにより、風や雨の侵入を防いでくれます。
そして、この生地が賛否両論わかれるところでもあります。
オイルドクロスは防寒性、防水性そして耐久性がある非常に機能的な生地です。
しかし、ワックスによるベトベト感と独特の匂いがあります。この辺りを実際に見ていきましょう。
思ったほどベトベト感はない
このオイルドクロスは満員電車や人ごみなど、人と密着するシーンの多いところでトラブルを引き起こすこともあります。
染み出したオイルが他人の服やカバンに付着して汚してしまうといったことなどです。
とよく聞きますが、問題のベトベト感について、私はさほど気にしなくても良いと思います。
生地を手で触れば微かに脂っぽくなったかな?程度で何か他のモノに当たったりしても、付着してしまうことはほぼ無さそうです。
ハンドクリームを塗った手の方がよほどベトベトしているくらいです。
あえて気するのであれば、バブアーを触った手でスマホを触ると僅かに画面が汚れてしまうくらいでしょう。
独特の匂いはどうでしょう?
まず結論から言うと、新品で購入する分には、バブアーは臭くないです。
厳密に言うと鼻を間近に近づければワックスの匂いはしますが、不快なものではなくさほど気にならない、といった感じです。
一応、周りの友人などにも聞いてみても、臭いという反応はされたことはありません。
こういった問題は古いバブアーのワックスにあります。古着屋さんのバブアーゾーンに行くと、なんとも言えない匂いがします。
先ほどのベトベト感も含めて、私個人としては近年に製造されたバブアーであれば、あまり気になることはありませんでした。
近年ではワックスも改良されている様で、問題はだいぶ解消されたようです。
あえて気をつけることといえば、ジャケット自体にホコリが付きやすいので定期的にブラシをかけてやる。生地が常に湿っているのでカビない様にたまに風通しの良い所に置く、くらいかと思います。
気にしなくても良いとは言ったものの、メンテナンスフリーというわけではありません。
もし、どうしても気になるのであれば生地がナイロン素材のタイプもあります。オイルドクロスはちょっと…いう方はこちらを選んでみるのも良いかと思います。
Barbour BEDALE SL
生地のお話が長くなりましたが、ここからはディティールについてです。
バブアーは代表的なモデルがいくつかあります。その中から私が持っているものは、ビデイルSLという乗馬で使うことを想定されたモデルです。
馬に乗った際に邪魔にならないように着丈も短く、動きやすくするために裾を広がりやすいサイドベンツになっています。
袖は可動域を広げるラグランスリーブになっています。
肩位置がハッキリと決まっていないので、サイズ選びが曖昧でも大丈夫です。
アウターなので中に着る物によってサイズ感が変わってしまいます。少し大きいサイズなどラフに選べるというファッション的なメリットもあります。
コーデュロイの襟はたてることが出来るようになっています。首元を温めて防寒性を高めています。
胸の少し下には手を温めるためのハンドウォーマーポケットがあります。
中は少し起毛した生地になっており、冬場に重宝します。
大容量のマチがあるポケットです。最近の大きなサイズのスマホくらいであればすっぽり入ります。
また、フラップが付いており、雨の侵入を防ぐことが出来ます。
このように全てのディテールに意味がある、無駄のない完成されたデザインになっています。
また、ビデイルSLのSLとはスリムフィットモデルのことです。
オリジナルビデイルと比較すると、身幅とに襟サイズがコンパクトなっております。
華奢な私にはSLがしっくりきたので、こちらを選びました。
体格の良い方には是非、オリジナルビデイルを選んでみてはいかがでしょうか。
ジャケットスタイルからカジュアルまでハマる懐の深さ
そして、バブアーの最大の魅力は汎用性の高さです。
ビジネスでも使えるジャケットスタイルから、デニムを使ったカジュアルスタイルまで幅広くコーディネートすることができます。
outer : Barbour
inner : SAINT JAMES
bottom : RESOLUTE
shoes : Crockett&Jones
165cm/53kgで34サイズを着ております。
色はセージというオリーブグリーンの様な色です。
私の体格の場合、ぴったり着るのであれば、もうワンサイズ下げても良いのですが、冬場は中に着込むこともあります。その時に動きにくくならない様、ほんのりオーバーサイズにしております。
デニム、ロンTの上にバブアーを羽織ったカジュアルなスタイルです。バブアーのワークな雰囲気とマッチして意外と収まりが良く感じます。
outer : Barbour
jacket : UNITED ARROWS
shirt : order
tie : TIE STATION
bottom : THE SUIT COMPANY
shoes : REGAL
umbrella : BEAMS F
ビデイルSLはアウトドアアウターではありますが、乗馬という紳士のスポーツに着用することを想定しています。
着たときにジャケットの丈がぴったり隠れるサイズというのもポイントです。
今回はビデイルの襟の色にあわせて、ネクタイや靴もブラウンに統一してみました。
この様なあらゆるコーディネートにハマる懐の深さがバブアーの魅力であり、ファッションとしては最も実用的なところでもあります。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう。