3月も中旬。日中はすっかり暖かく、春らしくなってきました。私も先日、衣替えをして手元の洋服は春夏ラインナップに変えてしまいました。
とは言え、3月は寒暖の差がある微妙な時期。寒さの戻りが若干あったり、朝晩は冷え込みます。
ちょっとまだ、防寒性の高いコートが欲しいなぁ、とそんな時もあります。でも冬物のコートをそのまま着るには、いくらなんでと季節感に欠ける。
なんとか防寒性のある秋冬コートを活用して、春らしくコーディネート出来ないものか。こんなことを考えてみました。
というわけで、今回は「春に出来る冬物コートの活用」と「カジュアルでのトレンチコートの活用」、この2本立てでコーディネートをご紹介します。
それでは早速いってみましょう!
コートは秋冬モノでもボトムスに明るい色を足すことで春らしさを出す
outer : UNIQLO
jacket : UNIQLO
tshirt : UNIQLO
bottom : UNITED ARROWS
shoes : Crockett&Jones
今回は、コートの中からトレンチコートをカジュアルに着こなすということで、春を感じさせるアイテムと共にコーディネートしてみました。
ダークグレーのトレンチコートにボトムスはホワイトのスラックスという組み合わせです。
春だけど少し寒い、そんなときに最も効果的なのは、アウターの中でもロングコートを羽織るということ。
そして春は、長い冬を終えて暖かな季節を予感させる時期でもあります。花が咲き風景が彩られる季節なので、キレイで明るい色に目がいきます。なので暗めの色の洋服から、明るい色のアイテムを取り入れたくなってくるんです。
ならば明るい色のコートを着るのが暖かくて、そして春らしく過ごせるのですが、春専用のアウターって着用できる期間が短いのでなかなか手を出しにくいですよね。
今回はそんな理由で、冬に使っていたアウターを春にも再利用出来ないかということに注目してみました。
普通、冬場ってダークトーンの服が雰囲気に合っていて、着回しもしやすく選びがち。私自身も手持ちのアウターは基本的にはブラックやグレー、ネイビーなんて色のコートばかりです。
しかし、冬のダークトーンのコートをそのまま春の着こなしに取り入れると重たい印象になってしまいますよね。
ではどうするのかと言うと、アウターは冬っぽいダークトーンを使いつつも、ボトムスで明るさを出すのです。明るい色合いを下半身に持ってくることで春らしさを表現できます。
今回はホワイトのスラックスを履いてみました。
コーディネート的にもコートはガバっと羽織ってしまうとほぼ中のインナーが見えなくなります。コートが上半身をすっぽり隠してしまうので、残った見えているところはコートからはみ出た下半身のみです。
そこで、ボトムスと靴で春らしさを出します。下半身の見えている面積は少ないはずですが、上下の色の対比が大きく、意外にも春らしい印象になっているのではないでしょうか。
靴はボトムスがホワイトと明るいのでブラックなどでは浮いてしまいます。今回は比較的明るく馴染みのやすいブラウンをチョイス。靴もローファーなので軽快感があり、春の雰囲気にはマッチするかなと。
全体的な色使いは、ダークグレーとホワイトの2色をメインにシンプルに。上半身から下半身にかけて色が薄くなっていくグラデーションにしています。
もちろん、黒いパンツに黒い靴などでもコーディネートとしてはアリ。でも、「春」というキーワードを考えると、着こなしのどこかに明るい色を取り入れるのが季節感が演出されておしゃれな雰囲気が出るのではないでしょうか。
春用に新たにアウター買い揃えることが出来れば、それがもちろん良いのですが、暗い色のコートでもこんな風に使うと春先にも使えてしまいます。
そして、まだ3月は寒いのでインナーはデニムジャケットを仕込んで防寒対策も抜かりなくしています。
今回のコーディネートはダークグレー、ホワイトと多くのモノトーンで構成されています。カジュアルシーンでは、モノトーンが色組み合わせに混ぜやすくなんだかんだで使いやすいのです。
カジュアルに使えるトレンチコートの選び方
今回、アウターにはトレンチコートを選びました。トレンチコートはコットン素材のものが多く防寒性はウールやダウンほどはありません。
しかし、そのドレープ感から着こなしのアクセントになったり、軽い素材感から春や秋など、微妙な時期に持ってこいのアウターです。
トレンチコートも色んなタイプがあって、昔ながらのディティールを踏襲したカッチリした本格的なモノから、スッキリとした見た目のものまで様々です。
どういったファッションをしたいかで選ぶべきものは変わります。
休日にラフにジーンズやスニーカーとコーデするということであれば、柔らかな素材を使っていて、トレンチコート本来のディティールをある程度省略したものが、カジュアル使いはしやすいでしょう。
トラディショナルなのもカッコ良いんだけど、ちょいとビジネス感が強くなりますからね。
カジュアルに使うなら柔らかめの素材で、エポーレット(肩のディティール)などが省略されたものが私はいいと思います。
ちなみに、今回私が着ているものは「UNIQLO U」のもので、コットンにポリエステルが混紡されたテロテロした素材です。
見た目はロング丈でクラシカルなんだけど、着てみると意外とカジュアル使いにもなじむものなんです。
春にコートも良いものです。
今回は秋冬アイテムでも春らしく見えるコーディネートをご紹介しました。
今の時期に販売されているステンカラーやトレンチコートって、薄手で冬に使うには頼りなかったり、そもそも春もすぐに暑くなってしまうから着れる期間が短めなんですね。
だから、日本では春にもコートを楽しもうっていう習慣はあまりないように感じますが、着る人口が少ないからこそ差別化となり、オシャレなのです。
最近はブランドもそれに気付いて、「取り外しできる中綿ライナー付きのステンカラーコート」なども多くリリースされています。
春らしさ満点のカラーでなければ秋以降も使っていけるから、コスパという意味でもいいかもしれません。
コートって、着るだけでサマになり、見えているところがほぼコートになるからコーディネートも楽ちんです。
短い春ですが、カジュアルなコートスタイルも楽しんでみてはいかがでしょうか。
それでは、今日の記事はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう。