今期の春夏より、あのグローバルワークから日本を代表するスーツブランドのリングヂャケットとコラボした「Salon de GW」というビジネスラインが発表されました。
30代以降の大人を想定したラインで、本格ビジネススーツにも対抗できるクオリティの製品を展開しているとのこと。
グローバルワークってあのイオンモールとかに入ってる量販店でしょ?スーツなんて大丈夫?って思った方。かなり損をしていますよ。
かくいう私自身も実物を見るまではかなり疑っていました。
実際にSalon de GWのセットアップを着てみるとこれはヤバいものを見つけてしまったことに気付いたんですね。
こういったイージー系のセットアップってUNIQLOなどからも展開されており、たしかに着心地も良くて、お手入れも簡単なのですが、シルエットは高級スーツのそれとは明らかに劣ります。
今回のグローバルワークのセットアップはそのイージースーツの常識を打ち破るシルエットがむちゃくちゃ綺麗な仕上がりなんです。
私は「コラボ商品が出たから見に行くかー」くらいの気持ちでしたが、試着したらもうダメです。購入以外の選択肢なんてありませんでした。
そのくらいに良くできており、流石はリングヂャケットが監修しているだけのことはあると感じさせられました。
コチラのセットアップは全部で3型あるようで、よりビジネスらしいものから休日にも使えるものまでラインナップされています。私はその中から、最も普段着として使えそうなリネン素材のリラックスシルエットのものを選びました。
それでは、今回はグローバルワーク×リングヂャケットのジャケットとパンツをセットアップで購入してみましたので、その良さをお伝えしていきたいと思います。
GLOBAL WORK×RING JACKETのセットアップ
今回ご紹介するものがこちら。Salon de GWより「ハイブリッドリネンジャケット」と「ハイブリッドリネンパンツ」になります。
165cm/53kgにてジャケットとパンツ共にSサイズの色はネイビーを選びました。
まず着てみてわかるのは、シルエットがめちゃくちゃ綺麗ということ。
肩にジャケットが吸い付くようにのっており、
ラペルもほどよく立体感があります。正直、イージーなジャケットでここまでの完成度のものは見たことがありませんでした。
素材はポリエステルにリネン(麻)を混紡したグローバルワークオリジナルのハイブリッドリネンを使用しています。
リネンのシャリシャリとしたドライな風合いはそのままですが、シワになりにくくチクチク感がないのが特徴。天然繊維の風合いに快適さがあり、薄くて軽く清涼感がある素材なので夏まで着用していけそうです。
とはいえ、洗濯には注意が必要です。
パンツは水であれば洗濯機にて洗濯可能なイージー仕様ですが、ジャケットについては水洗いできるもののクリーニング推奨とのこと。ジャケットは型崩れしやすいため、クリーニング推奨になっているものかと思われます。
しかし、私は汗をかいたら自宅で手洗いにて洗濯してしまうでしょう。丁寧に手洗いすれば、おそらくそこまで風合いが損なわれるものではないように感じます。ただしアイロンがけは、化学繊維を多く含む生地なので慎重に行いたいところです。
それでは細かくディテールを見ていきます。流石、リングヂャケットコラボなだけに、かなり通好みのものになっています。
腰のポケットはカジュアルらしさを出すパッチポケット。
ジャケット裾はサイドベンツという、左右2つのスリットになったもの。良く既製ジャケットにあるものはセンターベントという背中側中央に1つだけスリットがあるものですが、コチラは左右2つにすることでより動きやすいようになっています。
袖も本切羽というボタンが開閉出来たり、袖ボタンも4つのボタンがそれぞれ重なって付いている本格的なもの。当たり前ですがこういった機構は作るのに手間がかかるので、イージースーツでこの仕立てはかなり珍しいです。
また、写真からはわかりませんが、裏地はなく涼しく着れる仕立てになっています。
前ボタンは段返り3つボタンになっています。見えているのは2つボタンだけど1番上のボタンはラペルの裏に隠れています。
肩パットが入っていないアンコン仕立てです。柔らかく軽い仕立てでカジュアルセットアップらしいものになっています。最近はスーツでもこういった仕立てが登場しているので、今の雰囲気にマッチしたものかと。
通常はリングヂャケットというと、肩幅はありつつもウエストはしっかりシェイプさせることで、美しいシルエットを表現しています。コチラのジャケットはウエストの絞りを緩くしてボックス気味のシルエットにすることで、今らしいややゆったりしたものになっています。
そして、リングヂャケットらしいところとして、日本人のサイズ感に合っているもの作りをしています。特徴的なのが前肩と言われる、袖の取り付けです。
人間は腕を前に向かって可動させやすいように肩位置が若干 身体の前側に向かって付いているんですね。日本人は特にその特徴が出やすいと言われており、今回のジャケットも肩を前側に立体的に配置されています。おかげでシワがなくぴったりフィットするような仕立てになっています。
ジャケットであえて不満点をあげるとしたら、ちょっと袖丈が長いかなという印象なこと。理想を言えば袖長さはあと2cmくらい短くても良いのですが、この辺りはジャケットのゆったりさを考えればアリな長さともいえます。
ビジネススーツではないので、そこまで厳密に考える必要もないかなと。
ジャケットの話ばかりしてしまいましたが、パンツの出来もなかなかのものです。
パンツにはタック入りの裾はダブル仕上げになっており、ここも通好みのディテールです。
またシルエットもジャケットに合わせてややゆったりめのシルエットになっています。私の体型ではウエストはかなり余るのですが、ドローコードでしっかりとウエストを絞れるようになっています。
そして、ここにもひと工夫。ただゆったりしているだけではダボダボした見た目になってしまいます。コチラのパンツはテーパードシルエットという、裾にむかって細くなるシルエットになっており、足がスラッと長く見えるようになっています。
また、こちらのスラックスはカジュアル用ということで、他の2型と比べても、やや丈が短めの寸法になっています。
私の体格では丁度よい長さで、足にクッションという溜まりが出ずにノークッションで履けてすっきりみえるのも良いポイントです。
タイドアップしてビジネスでも着用可能
続いてタイドアップしてみました。
コチラのセッアップは休日用を想定したものですが、ビジネスでも全然いけてしまいますね。
こんな事言うと角が立ちそうですが、下手な量販店のスーツよりよほどよく出来ているように感じます。このままビジネスの場に行っても、これがイージースーツだと気づく人はほぼいないでしょう。
コチラのセットアップがなぜこんなにもシルエットが素晴らしいのかというと、リングヂャケットがパターンを起こしているからです。
リングヂャケットというと大阪で創業した日本のスーツ専業ファクトリーブランドです。
ファクトリーブランドとは工場が直接商品を製造販売するブランドのことです。商社や販売店などの中間マージンをある程度削減できるので安価に商品を提供できる良さがあります。
普通、スーツやジャケットというとイギリスやイタリアのブランドが圧倒的に強いです。そんなスーツ業界の中でリングヂャケットは日本だけでなく海外からも評価されており、今や世界的な日本発のブランドです。
そしてリングヂャケットの特徴はなんと言ってもパターンの素晴らしさにあるのです。既製品のジャケットでありながら、まるでオーダーしたかのような仕立てになっています。
私自身もリングヂャケットのテーラードジャケットを所有していますが、非常に満足度が高いです。
しかし、リングヂャケットがいくらコスパが良いといってもスーツを買おうとすると10万円以上はしてしまいます。
そして、今回のグローバルのセットアップでも17000円ほど。パターンはリングヂャケットなのに、グローバルワークオリジナルの素材を組み合わせることにより、価格帯がリーズナブルでありながら素晴らしい出来栄えに仕上がっています。
単純にコスパが良いのはもちろんのこと、絶対的な比較でも普通のスーツに引けを取らない出来になっています。
リングヂャケットはちょっとスーツが好きな方なら、一度は耳にした事があるブランドかなと思います。しかし、一般的にはそこまで知られているものではないです。なので今回のセットアップを買ってみて、もしコレは良いと思えば本家のリングヂャケットも試してみるのも良いかもしれません。
以上。グローバルワーク×リングヂャケットのSalon de GWのセットアップをご紹介しました。
こちらのアイテム、大変人気があるようで、一時期 店頭やオンラインストアからも完売になっていました。最近は在庫が少しずつ補充されてきているようです。
このクオリティがのセットアップが17000円で体験できるのは、またとない機会です。
カジュアルだけでなく、お仕事で使うことも可能なので、是非買って体験していただければと思います。
それでは、今日の記事はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう。