革靴・スニーカー

スニーカー全盛の時代になぜ、あえて革靴を履くのか

今日はクリスマスです。街中にも活気があり、人がいつもより多いように感じます。

そして、街ゆく人の足元を見ると履いているものは、だいたいスニーカー。現代のシューズの覇権は間違いなくスニーカーです。

スニーカーと対比になるのは、やはり革靴かなと思います。最近はテレワークやスニーカー通勤なんてこともあり、世間的にはビジネスの場でも革靴を履く機会は減少してきています。

そんな中私自身はというと、オンオフともにほとんど革靴しか履いておらず、スニーカーをほぼ履いていません。

革靴を履きたい時期、スニーカーを履きたい時期とあり気分もありますが、今は断然革靴に傾いています。

コレだけでもなかなか変わった部類の人ですよね。しかし、とくに秋冬は重ね着が多くなるので、印象としてドレスよりになりがちで、革靴の方が雰囲気が合うんですよね。

革靴ってホントに素敵な履き物だなと感じます。

今回はほぼ毎日革靴を履く私が、このスニーカー全盛の時代において、なぜ革靴を選ぶのかを革靴の魅力と共にご紹介します。





大人っぽさを表現する魔法のアイテム


まずはファッションとしての革靴についてです。

私が革靴を履く最大の理由は、大人っぽく見せることが出来るからです。

スーツなどに代表するドレスアイテムは清潔感があり大人らしいというのは、皆さん感じるところかと思います。

革靴もそんなドレスアイテムなので履けば、服が少しくらいカジュアルでも、そこそこ大人っぽく見えるものです。

例えば、Tシャツにデニムみたいな完全にカジュアルなコーディネートでも、足に革靴を差し込むだけで一気に上品な雰囲気になります。

このようにコーディネートの格が上がった気さえしてしまうのが、革靴の魅力です。

そして、この革靴を含むドレスアイテムが大人っぽく感じる理由は

・艶のあるの質感
・シンプルなデザイン

などです。

もう少し深掘りしてみましょう。

レザーという素材自体に艶があり上品に見えるというのはわかりやすいですが、革靴はシンプルなデザインのものが多いです。

装飾というと革の切り返し、ステッチ、穴飾りくらいしかなくゴテゴテしたモノや、シルエットが極端に大きなモノって少ないですよね。

このようにシンプルなデザインなので、何かを足している印象的になりにくいです。コーディネートを組む時に、極端に邪魔する様なモノがないんですね。

キレイめで清潔感のあるファッションは見る側としても、どなたからも受け入れられやすく、オシャレと感じやすいものです。


末永く愛せる


皆さんは靴がダメになって、履けなくなる理由をご存知でしょうか?汚れてきた、なんだかヨレてきたなどは、洗ったり修繕すれば解決できるので決定打ではありません。

ソールがすり減ってダメになる。大抵はコレを「履き潰した」と表現することが多いのではないかと思います。

スニーカーはアッパー(上)とソール(下)が一体になっていて、ソールがすり減ってしまえば基本的には修復することはできません。

そしてそして、革靴はというとソールを交換できてしまうんですね。

もちろん、その靴の製法などにもよりますが、グッドイヤーウェルト製法であれば縫わせをほどくことにより、ソールを取り外して付け直すことができます。永久ではありませんが、複数回のソール交換が可能なのです。

アッパーについても布のスニーカーは定期的に洗わないと汚くなったり、酷いと洗っても取れないこともあります。

その点も革靴の素材であるレザーは、そもそも水を吸い込みにくいので汚れにくいです。さらに手入れをすればかなり長い間、艶を保ってくれます。

履き込み手入れ繰り返された革靴は、独特のシワと艶感を獲得できるので、年数を重ねる毎に美しくなっていきます。このような変化があり、見ていて飽きが来ないのも革靴に愛着がわく理由です。

革靴はかなり長い期間履くことが出来ます。人によっては同じ靴を10年、20年履く、なんて方もみえるくらいです。





流行に左右されない不変的な価値がある


革靴って以外とバリエーションが少ないんです。

ゆえにトレンドみたいなものがほぼ存在しません。仮に多少あっても少ない選択肢をグルグル回っているだけ。

例えば、今年はビットローファーがいいけど、今度はタッセルかな?程度はありえることですが、来年からはストレートチップは時代遅れみたいな大きな変化は、ほぼ起きません。

そして、それは今後も変わらないでしょう。その理由は

・クラシックルーツなので変化しない
・高額商品ゆえに買い換えをあまりしない

冠婚葬祭にも使われる内羽根ストレートチップを例にあげてみましょう。歴史は遡ると1850年代頃にデザインされたものだそうです。ストレートチップはつま先を保護したり、昔はプレーントゥの再現が難しかった。内羽根は外羽根に比べて可動域が狭くなるものの、すっきりしたフォルムでフォーマル向きなど、デザインに意味のあるものばかり。

このように機能や理由があってのデザインはそんなに簡単に失われるものではありません。故に古くからデザインが変わっていないんです。

デニムやバブアーみたいな一部の服は、昔からディティールが変わらないのはこういった理由です。

また、革靴って堅牢で長持ちする分、価格も高額です。

現代においても、よっぽどファッションに興味のある方でない限り、そんなにたくさんの革靴を買わない(買えない)と思います。

つまり、高くてなかなか売れないので、トレンドが回りにくいんです。

価格が高いというのはデメリットに感じるかもしれませんが、買い換え需要がないという理由から結果として、長く使うことができるということです。

だからこそ、少し背伸びして投資してでも良いものを買ってもよいのかなと。長く素敵に見えるので、トータルとして割にあっています。

以上が、私の革靴を履く理由でした。

しかし、スニーカー通勤など、服装のカジュアル化の流れはどんどん加速するでしょう。今後はさらに革靴を履く方は減少していくかと思います。

革靴がビジネスにおいて着用される側面は完全には消えないと思いますが、スーツと同様に趣味的なカテゴリーのモノになっていくのかなと感じます。

私自身はスーツやジャケパンはもちろん、カジュアルスタイルにおいても足元を引き締めてくれるので、今後も革靴大好き系でやらさせてもらいます。

今後も革靴布教のための記事をどんどんアップしていきたいと思います。

それでは、今日の記事はここまでです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

また、次の記事でお会いしましょう。

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