こんにちは。白須(しらす)です。
本日はメンズファッションの数あるアイテムの中から、シャツについてお話します。
私自身、シャツが大好きです。
着るだけでキレイめな印象だから、大人っぽいコーディネート最適。しかも、暑い時期はアウターに、寒い時期ならインナーにと全てのシーズンで使えて、とても便利なんですよね。
でも、シャツってちゃんとしたの探すの難しくありせんか?そんなお悩みがある方に、シャツの選び方を詳しく解説していきたいと思います。
それでは、早速いってみましょう!
シャツの起源
まずはシャツの起源について、解説していきます。
元々、シャツは肌着などのインナーとして作られました。その背景もあり、シャツはズボンにインする前提で着丈が長いのが特徴です。
現代ではスーツの時、ジャケットの下に着ることが多いですよね。「Yシャツ」って言葉を聞いたことがあるかと思いますが、これはホワイトシャツがなまって出来た和製英語と言われています。
そんなシャツが時代を経て、カジュアルファッションでは、アウターとして使われるようになり、今の様な定番アイテムになりました。
シャツがオシャレに見える理由
シャツって着ればサマになるしオシャレなんですが、その理由について解説していきたいと思います。
まずは、スタイルが良く見えるということ。
シャツには襟が付いているので、首元にボリュームができるます。そうすると対比で、顔が小さく見えるのです。顔が小さく見えると、スタイルが良く見えるのでオシャレに見えやすいという理屈。
そして、2つ目がキレイな雰囲気で、大人っぽいアイテムということ。
普段、私たちのクローゼットの中は案外カジュアルなアイテムで埋め尽くされています。洋服ってTシャツ、短パン、チノパン、デニムなど子供っぽいアイテムを買いがちなんです。心当たりがある方もみえるのではないでしょうか。
そんなところにシャツを足すと一気に大人っぽくなるので、結果オシャレに見えるのです。シャツはスーツにも使われるアイテムなので、非常にキレイでドレッシーな雰囲気があります。
それでは、シャツの良さがわかったところで、もう少し細かい部分を「ディティール」「シルエット」「生地・色」の3つにわけて見ていきましょう!
【ディティール】最も印象深いパーツは「襟」
まず、ディティールのお話から。
シャツの中で一番目立つパーツは「襟」です。襟は顔の近くにあるので、最も目に入りやすいところに位置しています。
中でもスタンダードなものは、写真の様なレギュラーカラー。シャツ本来の最もベーシックなデザインで、カジュアルシーンでもよく使われます。
レギュラーカラーの派生でスーツなどでは、セミワイドカラーが定番。こちらはやや襟の開きが大きく、ネクタイをしても映えるようにデザインされているのが特徴です。
その他にも、ボタンダウンなんていうのもあります。襟がボタンでシャツ本体に取り付けられているので、襟がバタついたりしませんし、デザイン的にもアクセントになります。
もちろん、レギュラーカラーのほうがシンプルでドレッシーです。ボタンダウンは、ややカジュアルという位置付け。
どちらが良いというわけではなく特徴の違いと覚えておくとよろしいかなと思います。
その他にも襟の種類はたくさんあったりしますが、まずはこの辺りを覚えておけば間違いないでしょう。
初心者にはまずはカジュアルではレギュラーカラーから始め、ビジネスではセミワイドカラーがおすすめです。
手首周りのパーツのことを、カフスといいます。
袖口が折り返されていないものがシングルカフス、折り返されたものがダブルカフスと言います。
普通はシングルカフスです。
ダブルカフスはやや特殊で、タキシードなどフォーマルな装いの時に使います。
裾はラウンドという、丸みを帯びているものが一般的。
他にもボックスというTシャツみたいな形をしている四角いものもあります。
ボタンも見逃せないパーツです。小さいパーツですが、案外シャツの雰囲気に重要だったりします。
一般的に貝ボタンとプラスチックのボタンがあります。貝ボタンの方が高級感がありますが、ちょっと価格も高いことが多いです。
この辺りは好みで選んでみても良いでしょう。
また、前ボタン周りには前立てというパーツもあります。
元々は補強のためについており、カジュアルなものは縫目が見えて、フォーマル寄りなものは縫い目が見えないようになっています。
前立ては、その他にも比翼仕立てというボタンが見えないものもあります。
こちらはよりシンプルにスッキリ見えますね。
こんな具合で、実は「シャツ」という1つのアイテムでも、ここまでたくさんのディティールがあります。
とはいえ、これを全部覚える必要はありません。
大事なのは襟型くらいなもので、レギュラーカラー、セミワイドカラーくらいは覚えておくと良いかと思います。
【シルエット】最近はゆったりシルエット
シャツは元々インナーという起源から、ベーシックなものはタイトシルエットが基本です。それはスーツなどでインナーに着たりする場合は今でも変わりません。
しかし、シャツはカジュアルシーンではアウターとしての役割もあるので、最近はほんのりゆったりしているくらいが旬です。
身体にぴったり沿うようなものではなく、ほんのりゆったりして身体のラインを隠すくらいが良いでしょう。
よりトレンド寄りにしたいのであれば思い切ったオーバーサイズも良いですが、まずはいつものサイズからワンサイズあげたものくらいで試してみるのがよろしいかと思います。
【生地・色】ツルっとシンプルなものが使いやすい。
生地については、ブロードというツルっと光沢感高いものや、オックスフォードという肉厚で目が荒いものがあります。
まずはブロードがツルっとしていて大人っぽいのでおすすめ。スーツに使われる生地もこちらです。
素材はコットン、リネン、ウールなどなどおりますご、まずはコットンがベーシックに使いやすいでしょう。
最近はアイロンいらずのノンアイロン加工してあるものも扱いが楽で非常に便利です。
柄や色もオーソドックスに使いやすいのは、ホワイトの無地です。
その他にはチェックシャツやストライプシャツなどもありますが、ややカジュアルな印象。まずは無地のに挑戦して、次はストライプ、次にチェックなんてレベルアップすると良いでしょう。
色もまずはホワイトを選んでみても、次にブルー、さらにその次にブラックなんてステップアップしていくのが良いかなと思います。
ここまで、「ディティール」「シルエット」「生地・色」の3つについてご紹介しましたが、統合すると、まずはレギュラーカラーでコットンブロードのホワイトのシャツを選ぶとコーディネートを選ばず使いやすいかなと思います。
コーディネート例はこんな感じ
それではコーディネートを紹介します。
まずはシンプルにホワイトシャツにダークトーンのスラックスを合わせてみました。
冒頭で大人っぽい格好が良いと説明しましたが、ベーシックすぎるアイテム選びでは仕事帰りかな?と思われてしまうかもしれません。
そこで、シルエットをゆったりさせることでカジュアルにも使えるようにしてあげると良いでしょう。こちらのコーディネートは、トップスのシャツもボトムスのスラックスもゆったりシルエットにすることで、カジュアルダウンしてバランスを取っています。
また、最近はビッグシルエットの流れがあるので、どちらかと言うとジャストサイズよりかは、ゆったりめ、リラックスシルエットくらいが定番になりつつあります。
カジュアルシーン用のシャツを探す場合はそう言ったシルエットを探すと良いでしょう。
続いて、こちら。
ストライプのオープンカラーシャツにネイビーのスラックスを合わせてみました。
こちらのシャツは襟型もオープンカラーで柄もストライプ。ややカジュアルさが目立つので、タックインすることで大人らしさを演出しています。
タックインはスーツにも使われるので大人らしさの象徴みたいな着こなしです。
また、色数を増やさないということも大事です。スラックスがネイビーなので、シャツのストライプもネイビーのものを選んでいます。またスーツの例えですが、スーツもごちゃごちゃした色は使わないですよね。
最後にアウターを羽織ったコーディネートです。
こちらもシャツにスラックスとベーシックな合わせですが、そのままでは少しキメすぎかなということで、カジュアルなパーカーを羽織ってみました。
シャツの見えている面積を減らして、カジュアルさを出しています。
そして、シャツもスラックスもそこまでオーバーサイズではないので、アウターをオーバーサイズかつカジュアルなアイテムを持ってくることでグッと普段着っぽく見せています。
とはあえ、まずは1つ目のコーディネートのような、ベーシックなホワイトシャツ、ダークトーンのスラックスから入るのがよろしいでしょう。
ベーシックに何にでも合わせやすいので、着回しも簡単です。
ただ抑えておくべき点として、少しだけ緩めのシルエットを選んでみること。カジュアルにおいて、ここは守りましょう。
また、今回着ているものは、ほとんどがUNIQLOで揃うものばかりです。是非参考にしてみて下さい。
【着こなしテクニック】ロールアップ
それでは、最後にカジュアルシーンでの着こなしテクニックとして、「ロールアップ」と「タックイン」をご紹介します。
まず「ロールアップ」とは、袖を捲り上げることです。色気を出したりとか、オーバーサイズのシャツでも袖長さ調整することが出来るので、着せられている感がなくなります。
また、シャツの袖がくる手首は身体の先端に位置する、非常に目立つ場所。ここが整っていると、急にコーディネートに説得力が生まれます。
そして、「タックイン」は裾をパンツの中にしまうこと。スーツにも使われる、シャツ本来の着方です。
裾を出すタックアウトと比べても、ドレッシーに見せてくれる効果があります。
全く同じアイテムで「ロールアップ」と「タックイン」をした場合としなかった場合のコーディネートがこちら。
全く同じアイテムを着ているのに結構、見え方違いますよね?
このように、着こなし次第でシャツは2WAYで見た目の変化をつけられるのです。
着こなしのポイントとして、ロールアップはまずはカフスの幅でまくるのがわかりやすいでしょう。
タックインもただ裾をパンツの中に入れるだけでなく、ややパンツの上にのっかっているように出してあげることもやってみましょう。少しこなれた雰囲気が出せます。
このロールアップとタックインはするのかしないのかで、どっちが良いとかはないです。コーディネート次第で、使い分けてみるとよろしいでしょう。
その他にもボタンの止め方なんかも変えてみると面白いです。今回もロールアップした方は胸元のボタンを開けていますが、そうでない方はしっかり全てのボタンを止めています。当然、ボタンを全て止めている方がキレイにドレッシーに見えます。
この様にシャツは1枚で、様々な着こなしの変化がつけられます。全てをいきなりやらなくても、どれか1つだけでも挑戦してみると良いのかなと思います。特にロールアップは簡単に出来るし、取り入れやすいので、是非挑戦してみて下さい。
以上。シャツというアイテムの魅力と、その着こなしについて解説しました。
今回、なぜここまで詳しく伝えたかと言うと、シャツって凄く大事なアイテムで、ほんとに好印象を与えることができるのです。そして、ベーシックに使いやすいので、持っていると様々な着こなしにも応用できます。
こんな便利なアイテムを使わない手はないので、詳しくご紹介してみました。
それでは、今日の記事はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう。
「今回のコーディネートに使用したアイテム」