UNIQLO +Jの発売から約1週間が経ちました。発売日には多くの人がお店を訪れたかと思います。
お店の混雑やアイテムの入手困難さに目が行きがちなジルサンダーコラボですが、あらためてアイテムに目を向けると作り手のこだわりが見えるものばかりです。
とくにアウターは普段のUNIQLOからは考えられないくらい、よく作り込まれています。
そもそも今年のUNIQLOはアウターが豊作な印象です。もちろんコラボアイテムに限らず、インラインでも素敵なものがいつくもあります。私もなんだかんだで、今期UNIQLOのコートをすでに3つ買っています。
以前であればUNIQLOでアウターを買うことは考えもしませんでした。アウターはどうしても大きな面積を占めるので、そのクオリティーがコーディネートの印象を左右するからです。
少し背伸びをしてでも良いものを買った方が満足度も高いと考えていました。
それでもUNIQLOのアウターに魅力を感じるということは、以前と比べて良くなってきている証拠かと思います。
さて、それでは今回購入したUNIQLO +Jのチェスターコートについて、どかが良いのかご紹介します。
カシミヤブレンドチェスターコート
まず全体を見ていきましょう。
このアイテムはレディースになります。ボタン位置が左右逆、胸ポケットと袖ボタンが無いなど、メンズアイテムのセオリーとは若干違いますが、それ以外は至ってベーシックなチェスターコートです。
背後にはベルトが付いており、コーディネートに合わせて、腰を絞ることができます。
シルエットを変化させることができると共に、ベルト自体がアクセントにもなります。
コートは見える面積が広いだけに、後ろ姿はのっぺりしがちです。体の中心に装飾があると自然と華やかに見えますね。
このチェスターコートで、まず驚くべきはこの生地です。
カシミアブレンドということで素材は、ウール84%、カシミヤ14%、ポリエステル2%となります。
カシミアの比率はそこまで高くないように感じますが、ウール特有の光沢と滑らかな手触りから、数値以上に美しく見えます。
この生地だけでも値段以上にいいものである雰囲気が漂います。
このラペル返しが私のお気に入りポイントで、自然にロールする感じが立体的で美しいです。
今回のジルサンダーコラボに限らず、UNIQLOのジャケットやコートはラペル返しが、どうも潰れた感じで立体感がなく気になることが多いです。
このコートはラペルに芯地がなく、ウール本来の自然な膨らみを見事に表現しています。まるで、イタリアのコートみたいな柔らかな仕立てです。
そして、ラペル幅はかなり広めで、身幅を覆ってしまうくらいで、なかなか重厚感があります。
本来3つボタン仕様のようですが、私はもう少しVゾーンを広く見せたいので、真ん中2個目のボタンで止める「段返り3つボタン風」で着るかなということで、トルソーでもそのスタイルにしました。
腰はフラップ付きのポケットに右側にはチェンジポケットまで付いているなかなかクラシックなディティール。
ベルト調整のバックルも金属製で重厚な雰囲気。
生地がツルツルしてますが、しっかりベルトを締め上げることが出来、腰を絞ってもほどけてくることはなささう。
値段とのバランスを考えれば文句なしに良く出来たコートです。
それでも、あえて残念なところをあげるなら、ボタンと裏地がチープということでしょうか。
同コラボのシャツアイテムは、貝ボタン使っていてなかなか高級感がありました。このコートはボタンが3つしか無いので、もう少しレベルアップしても良いかなとは思います。コートのボタンはサイズも大きいので見え方がずいぶん変わってきます。
裏地については着てしまえば関係ない部分ですが、袖通りが変わってくるし、ハンガーにかかっているときやの見え方にも影響します。裏地が良くなると着るときのテンションも上がり、満足感が増す部分でもあります。
もちろん、この辺りは値段を考えれば求め過ぎなのはわかります。しかし、ここが良くなれば、もうUNIQLOにコスパの良いアイテムではなく、頭ひとつ抜けた本当に良いアイテムを扱えるお店に変わると思います。
正直、このチェスターコートはそれを期待してしまうくらい完成度の高いアイテムでした。
とにかくシルエットが素晴らしい
実際に着てみるとこんな感じです。
165cm/53kgにて色はネイビーのMサイズになります。
ジルサンダーコラボのアイテムはトップスにくるものはオーバーサイズなものが多いです。こちらもコートも肩が落ちていたり、そこそこ身幅が広かったりと例外ではありません。
オーバーサイズの何が良いかって、体型をカバーしてくれることにあります。私のような細身の方は細い腕や胸板を、少し太っている方はお腹周りなど見せたく無いところを覆い隠してくれます。
どんな体型の方にもハマり、素敵なシルエットに変身させてくれる魅力がオーバーサイズにはあります。
しかし、コートは見た目に大きく印象付けるだけに、あまりオーバーサイズ過ぎると子供っぽく見えてしまう危険もあります。
それをこのコートは素材感、ディティールなどでキレイさを足すことにより、大人っぽいバランスに整えています。
素敵なシルエットと品の良さを兼ね備えたアイテムと言えるでしょう。
こんなにシルエットが良いんだから、ビジネススタイルに似合わないわけがないと思いジャケパンの上に羽織ってみました。
予想通り、綺麗におさまってくれますね。
こちらはよりドレスライクにするために腰ベルトを使い、ウエストを絞ってみました。腰位置が高くみえるのでロングコートでありながら、足を長く錯覚させてくれます。
後ろから見るとこんな感じ。
自分で言うのも恥ずかしいですが、映画の世界から飛び出してきた感じに見えます。イタリアのマフィアってこんな格好してそうですよね。
実はこちらのチェスターコートは妻が購入したものです。だからレディースアイテムなんですよ。
なので普段、私が使うことはできません。泣
正直、こんなに良いんだったら、私も同じものを買っておけば良かったなぁと後悔しています。
「UNIQLOさん、再販されたら買うよ!」なんてメッセージを残して、今回は終わりにしたいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう。